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「ナマハゲが来るぞー ONRF/現場から中継中」

2010.08.24

NAMAHAGE

大分時間が開いてしまいました...

本業をしながらの実行委員活動ですので、何卒ご了承ください。(もうすでに誰も見てないかも...)

7.24当日の写真アップですが、もう少々お待ちください。 現在各アーティストさんからの承諾待ちです。


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OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVALという我がイベントですが、今日は「NAMAHAGE」について書こうと思います。

県外の人と話す時、出身が秋田と言う話題になると「あ、ナマハゲの..」って流れに結構な確率でなるわけです。
自分の場合、出身が男鹿なので「そうそう、ナマハゲの...」ってなりますが、男鹿出身でない人にしてみればちょっと違和感があると思います。

秋田でナマハゲが出現するのは男鹿だけです。(イベント的なモノや、ナマハゲ的な行事も男鹿以外にあることはありますが...)

(知らない人の為に)
ナマハゲは大晦日の夜に家、一軒一軒やって来て子供に絡みます。「泣く子はいねぇか〜」の有名なフレーズですね。
ナマハゲはたいてい、地域の「青年会」で構成されており地元の若者がナマハゲ役をします。10人〜20人が1グループとなり、ナマハゲ役は2人〜3人です。一軒一軒酒を振舞われますのでナマハゲ役は交代で行います。

子供に絡む訳ですが、たいていナマハゲは酔っぱらっており、怖いお面を着けた酔っぱらいに絡まれる子供はたいてい号泣です。「泣く子はいねぇか〜」のフレーズに「親の言う事聞かない子は山に連れて行くぞ〜」が続きます。
ナマハゲ役の1人はたいてい「袋」を持っていて(どでかい包丁を持ってる役もいます)子供を袋に入れようとしたりします。酔っぱらいなので容赦無いのです。
当然、子供は号泣を通り越してテンション下がりっぱなし... と言うのが12月31日の男鹿の(よくある)風景なのでした。

これを書いている私も子供の頃はそれはそれは怖く、12月31日にはテンション下がりっぱなしでした。

ナマハゲに遭遇するのは怖いので、家の中で隠れたりしましたがたいてい見つかります。リアルに恐怖でした。
隣の家に来たナマハゲの叫び声や子供の泣き声が家に聞こえて来た時のテンションの下がり具合は相当なものでした。

小学校に入学した頃ぐらいにナマハゲが出没するのは男鹿だけだと知ったときのショックは今でも覚えています。
子供心に「損している」と思ったものです。

そんなナマハゲに泣かされた子供も社会人になれば「なまはげ役」になり、子供を泣かす「番」になります。
最近は少子化で子供もあまりいないので、「泣く子はいねぇか〜」より「じーさん(ばーさん)健康でなぁ〜」(わかりやすく標準語で記します)ってフレーズの方がポピュラーだったりしますが、そうやって何百年も(300年以上と言われています)続いて来た訳です。

これだけの説明だと、ただ単に子供を泣かすイベントかと思いがちですが、実はちょっと違います。

ナマハゲは「鬼」の面を着けていますが、「鬼」ではありません。 神様的な感じです。やんちゃな親の言う事を聞かない子供にはとても怖い存在ですが、子供が山に連れて行かれた前例は無く(あたりまえですが)、1年の「厄」を払い新しい新年を迎えると言った役割も持ってたりします。

子供には容赦なかったりしますが、たいていの場合、親やおじいさんが「いい子だから連れて行かないで」とナマハゲを諭します。ここで親(おじいさん)と子供の絆が具現化できるわけです。

そんなこんなで、男鹿で生まれ育った人はナマハゲには相当な思い入れがあります。

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何が言いたいかっていいますと、昨今「秋田=ナマハゲ」のイメージが強すぎで、男鹿以外でのナマハゲが多すぎるって事です。

「なままげ○○」「ナマハゲ××」とかいろいろな物が売られていたりしますが、男鹿に全くゆかりも何もない物に対しては「いかがなものか?」って思うのです。


OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVALは正真正銘、「男鹿」のイベントですのでご安心ください。


こうやって、イベントを通してNAMAHAGEを啓蒙していければそれも一つの地域活性化なのかなぁ...


きょうのなまはげ
ナマハゲ.JPG

IMG_1179.JPG

今日のなまはげ画像は全て男鹿市内にて撮影されています。

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